お知らせ

感染予防についての当院の取り組みについて

  • 2020.05.07


 

歯科治療は唾液、血液等の体液に触れるだけでなく、その環境の中で器材や指を出し入れし、回転切削器具や超音波機器を使用するので感染源を周囲や空気中にも撒き散らすことになりやすいのです。その特殊性により最も危険な仕事No.1にランキングされてしまうことも多いのです。
 歯科治療における大きな感染経路は次の3つです。
⒈ 接触感染(器材や手指を介しての感染)
⒉ 飛沫感染(切削器具、超音波機器等を用いる際に飛び散る唾液や血液による感染)
⒊ エアゾル感染(切削器具、超音波機器等を用いる際に空気中に舞い上がる細かい飛散物による感染)
 この3つの感染経路を断ちながら治療することが歯科治療に課せられている命題です。
 ここでは、それぞれに対する当院の対応を紹介します。

接触感染については、歯科医師とアシスタントとの役割分担に尽きます。日本では一人で治療をする歯科医師も多いのですが、感染源である唾液や血液に触れる歯科医師が、その感染源を撒き散らさないようにしながら機材を準備をして治療を進めることは不可能であると考えています。どこかに感染経路が残ってしまいます。皆さんが大きな手術を受けようと手術室へ入ったら、先生がただ一人で待っていたらどう思いますか? 何らかの怖さを感じないでしょうか。 当院の治療はアシスタントとの共同により進められます。

飛沫感染は歯科治療の宿命であり、無くすことはできないと思われていました。回転切削器具や超音波機器により感染源である唾液や血液を振り回し、しかもそこをよく見ながら治療するために歯科医師は顔を近づけるわけです。飛び散ったものから感染しない方が不思議なくらいです。しかし、顕微鏡と患者の頭部をビニールで覆うことで、視界を確保したまま感染源と歯科医師の顔を分かつことが可能になったのです。歯科治療の歴史において画期的なことであると考えています。 詳しくはYoutubeに掲載されている日本顕微鏡歯科学会のWebセミナーをご覧ください。

当院が実施しているMicro Drape Drape

歯科医師の眼であるマイクロスコープと治療部位をビニールで覆うことで、明確な視野を確保したまま飛沫感染の経路を断つことが可能になった。

エアゾル感染はバキュームと呼ばれる吸引器を適切に使うことで解決することができます。この様子を示す例として、超音波加湿器とマネキン模型を用いた簡単な実験をしましたのでご覧ください。
模型の口からモクモクと吹き出されていたある種のエアゾルが見事に吸収されてゆく様がよく分かります。 アシスタントが適切にバキュームを操作しながら行う治療だからこそ可能になることなのです。エアロゾル対策

 これらの対策を実施することにより、当院の歯科治療に伴う感染の可能性は非常に低く保たれています。